先週の続きです

東海大学湘南キャンパス

2号館前を通り、

螺旋スロープが
ぐるぐると印象的な

3号館へ向かいます

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3号館を背に、

山田守の胸像
建っています。

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東海大学は、

戦前

政治・経済・法律
を学んだ人々に比べ
待遇が
低かった
理系技術者
の地位を

改善しようとした
技術者運
リーダー的存在であった
松前重義
が、

政府や財界から
お金を貰わないで、

技術者が独自で
技術者の学校を作ろうとした
のが

建学の始め
だった
そうです。

※参照:「東海大学建学の記」松前重義著

松前文庫No.24 記事
「戦前の技術者運動と山田守氏と建築と」
片山隆三




山田守は

逓信省(NTT・日本郵政の前身)
同僚となった
松前氏の考えに
共感し、


東海大学関連の
ほとんどの建物

設計料を取らず
設計し、


黎明期の大学に
鉄筋コンクリート造の
斬新なデザインの校舎を
建てることで

入学者の増加に貢献したり、


自らも教鞭を執り
後進の育成にも
努めたということです。




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像の後には
像建立協力者の名前が
沢山刻まれています。


東海大学の建学に
尽くしたとはいえ、

守もまた、
このような広大な敷地に
自分の思いを
反映させることができる
仕事を頂き、

建築家冥利につきる
晩年だったのではないでしょうか。




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ところで

この像は、

長崎

日本二十六聖人記念碑
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(Wikipediaより引用)
有名な
彫刻界の大家、

舟越保武先生によるものです。
(背後に舟、とサインがあります)


舟越氏は
まだ若かりし時期
友人の紹介で
東海大学で山田守と出会い、
採用され、

建築学科で
デッサンを教えるようになったそうです。



守は

白樺などを通じ
当時の美術界にも
親しんでおり、

ロダンにも
強い
シンパシーを感じていた
そうです。

一方
舟越先生
かつてベストセラーとなった
高村光太郎訳の
ロダンの言葉」
を読み
彫刻をほとんど見たことがないのに
彫刻家になる意思を固めた

という逸話の持ち主なので
(※「巨岩と花びら」舟越保武)

二人はさぞ
ロダンの
芸術論で
話に花を咲かせたのでは
なかったでしょうか。


(ちなみに東海大学にある
別のモニュメント
星を仰ぐ青年の像
舟越氏によるもので、
こちらは長崎の二十六聖人像の
秀作とも位置づけられ、
同じ顔が聖人の一人に
採用されているそうです)






さて、私には
胸像について、
ひとつ疑問がありました。


私が聞いたり、
資料を読んだりして
掴んだ

山田守
という人物像は、

とにかく功名心の無い人で、

死後

自分が
胸像になり、
飾られる
などということは

むしろ
喜ばない
タイプの人間だったのでは?
ということです


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しかし、


舟越先生は
回想の中で、

山田守は

彫刻についても
鋭い批評力を
持っていた
と語っており、


温顔の下に秘められた
厳しい力と気品を
どう表現するかが
課題だった

語っていらっしゃいました。


  
それを知り、

また、

山田守の一生を
調べ、

力ある後輩に
仕事や経験の機会を
どんどん与えていたらしい
姿を
知った今、



改めて
胸像と

対峙して
見てみると…



芸術を愛し、

奮闘する同士への
エールを欠かさなかった
守自身が

惚れ込んだ才能である
舟越先生の
作品として、

自分の姿を提供したことに、


大きな誇りを
感じている
ように
見えてきた

でした







(つづく)


次回は3号館に登ります!

⭐️お知らせ⭐️


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でお世話になった
熊本ビル部さんの
熊本の建築の魅力を伝える
展示会が

くまもと森都心プラザ図書館
7月8日(日)〜31日(火)まで
開催中されています


Y子の熊本レポも
ページに落としたものを
展示させて頂くことになりました
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私の漫画はブログと同じなので
アレですが、

熊本ビル部さんの
女性目線の
親しみやすい展示で、

熊本が

いかに
熊本城を中心とした

豊かな建築群に
恵まれた場所か

より沢山の方々に
周知されたら
幸いです!

近郊の方々、ぜひ
会期中
お立ち寄り下さい!
(o^^o)



東海大学湘南キャンパス
H棟解体を惜しむ会  7月19日(木)
懇親会のみ予約要
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山田守  

旧千住郵便局電話事務室
(1929)
docomomo japanに
認定されたそうです
🎉
ありがとうございます


 
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